パズルクラブの生徒たちは、春休みにぐんと成長します。それはそれは見事で、やはり「日本の気候は、『春新学期スタート』があっているんだな」と感じずにはいられません。

そして春から蓄えてきた心や脳の栄養を花開かせるのは、夏休みであることが多いです。

特に音楽関係、スポーツ関係で変化あるのがこの時期で、「コンクール金賞を受賞しました」とか、「強化選手に選ばれました」というご連絡がお母様方から入り、「つきましては曜日時間の変更を…」と続きます(笑)。そこで私は皆様にお願いをして、そのお子さんもなんとかパズルクラブも続けられるように、曜日や時間の移動をお願いすることになります。いつも皆様ご協力をありがとうございます。

さて、そうやって、生徒たちは花開かせる夏なのですが、私はといえば、今年はどこにも旅行に行けませんでしたし、猛暑の中、休みの日は家の片づけに追われた夏でした。

しかしながら、素晴らしい出会いがありましたのでご報告します。

現在、私がおけいこをしているある武道の大先生の教えを受けることができました。(普段はその大先生のお弟子さんの道場でおけいこしています。)その稽古会には、全国からその大先生の教えを直接受けたいと集まった先輩子弟たちと、その大先生のお招きで神戸大学教授も来られていました。※大先生のお名前は、伏せさせていただきます。

力学や物理では説明できない、人にはまだ未知の世界がある武道。ある意味「匠」の技に近いものがあり、それを「中今(なかいま)」という言葉で表現なさいました。この「中今」という言葉自体は神道の言葉なのですが、神道における歴史観の一。時間の永遠の流れのうちに中心点として存在する今。単なる時間的な現在ではなく、神代を継承している今。というような言葉を通じて「無心になって何かに取り組んでいるときには、人は普段と違う未知なる力が発揮できる」というご説明でした。(途中端折っているので、お読みくださっている方には何のことかわからないかもしれませんが、中今の説明に重きを置きません。)

で、その大先生は実は「物理学者」でいらっしゃいまして、京都大学大学院時代は湯川秀樹先生の「素領域理論」を研究された方で、すでに湯川先生は退官されてはいらっしゃいましたが、まだ月に一回ぐらい基礎物理学研究所に来られていたのだそうです。

その大先生が、人が無心になった時に出る「現在の物理では説明できない力」をご指導してくださるので、大変興味深く楽しいおけいこでした。

ところで、パズルクラブの教育論をホームページの最初にいろいろと書かせていただいていますが、実はそれは私が尊敬する数学者「岡潔先生」のお考えをもとに考えさせていただきました。(京大時代に岡先生の講義をお受けになった方の中に、湯川秀樹先生や朝永振一郎先生がいらっしゃいます)

その岡潔先生は奈良女子大から京大に2年ほど来られていた時期があって、それは湯川先生が呼び寄せられたのだそうです。そしてこれまた京大の数学者・森毅先生が新聞にお書きになっておられたそうですが、「湯川先生は天才であって秀才と違う、したがってよく計算を間違える」と。黒板に湯川先生がお書きになった数式の間違いを授業を受けている学生が気づき「先生、間違っています」と指摘したとき、湯川先生は計算しなおすのだそうですが、間違いがわからない。そこで、京大に来られていた恩師・岡潔先生に教室に来てもらって数式を確認してもらい、「あ、ここ違う」といって直してもらっていたそうです。なんだか天才・湯川先生がかわいらしく見えてくるエピソードですね。

そのころ、岡先生と湯川先生はほとんどの時間を共に過ごされ、いろいろな相談や数学的な研究をなさったそうです。

で、素領域に関しては湯川先生と岡先生は、別々の言葉で同じことを表現していると、その武道の大先生はおっしゃいます。

岡先生は「この世界は愛でできている」「いたるところに愛があって、その愛は情緒で動くんだ。だから情緒をもってすればこの世界は変えられるんだ」と。これがいわゆる「岡思想」の中心なんです。

私は、岡先生の著書からこのお言葉に感銘を受け、ホームページの『パズルクラブの学びとは』の一番最初にこう書きました。

1、人の中心は、情緒・感情です。
そのことに重きを置いています。→素直に感謝や感動できる心

そして、岡先生のおっしゃる「愛」、湯川先生の「素領域」、武道の大先生の「無心」というものがすべて同じものを指しているのではないかと考えます。なぜなら、私が数年前に気が付いた「ある物質」といっていいのかな?とにかくあるものにアプローチするように生きてきましたら何かに導かれるように道が開かれていくからです。あーこんな大胆なを書くと「パズルクラブの鈴木先生、変になっちゃった?」と、思われるかもしれませんね。ハハハ。ま、理解されなくてもいいです。

ですから、その大先生に早く今の物理では説明できない「無心の力」みたいなものを物理学として解明していただきたい思いが強いのです。そこで証明されれば、オカルトチックなイメージは払しょくされるでしょうから。

あら、なんだか話が変な方向に行っちゃいましたね。テーマはこの夏の経験とこれから学ぶことでした。

今夏は素晴らしい大先生のおけいこを武道場で直接受けることができました。

 

そして、9月からは普通では教えていただけない素晴らしい先生に「物理」を学べることになりました。今から本当にワクワクしています。と、同時にかなり高度な内容なのではないかと、少々恐怖感も覚えておりますが。何歳になっても「学ぶこと」って楽しいですね。学びなおしたその楽しさをまた、こちらでもお伝えすることができると思います。どうぞ、お楽しみに!※ちなみに上に書いた大先生とは別の、日本有数の先生です。