パズルクラブは中学受験塾ではありません。

が、なぜかそれに関する質問が数多く寄せられます。
おそらく、教室生の皆さんが中学受験塾で、高いレベルを維持してくれているからでしょう。

さて、今日のお題は『「ソロバン』。
「計算力を高めるために習わせた方が良いでしょうか?」
という、質問をよくいただきます。

学年が上がり皆さんお稽古事を何にするか、色々考える中にソロバンが候補としてあげられるのでしょうね。(ソロバンの世界では、年長が始め時ですからね)

結論から申しますと、「必要ありません」
その結論に至った経緯を今からお話ししますね。

パズルクラブは、年中までが無条件に入会していただける年齢で、
それ以上の年齢の方は、テスト(面談)を受けていただいて、教室生と同じように勉強できそうならご入会していただくというシステムです。
これまで何度、年長以上で「ソロバンしていますから、計算は大丈夫です。教室生と同レベルで勉強できます!」という、保護者の方のお話に期待して面談し、裏切られた事でしょうか。

ソロバンでは数の量感が育たないのです。だけでなく、空間把握能力も鈍るのではないかという危惧を感じています。

ところで、そろばん勘定という言葉があるとおりお金の計算とソロバンは密接な関係があります。

では、現在銀行でソロバンをつかっているでしょうか?
見たこと無いですね。
皆さん窓口で、電卓を叩いています!

非常に身近な親族に、日本の大手銀行の総合職についている女性がいます。
ソロバンなどした事はありません。
入社後、イギリスのロンドン支社に配属となり海外勤務でした。
そして、日本を代表する「海外で活躍する女性20名」の一人として、当時外務省にお勤めで、現在皇太子妃・雅子様と並んでマスコミに紹介されました。

銀行の中でも、ソロバンが出来る出来ないは関係なく、思考力と人柄が重視されます。

またもう一人、旧帝大の名誉教授で数三の教科書にご自分の名前のついた定理がのっている人物が身近にいますが、計算が苦手とおっしゃいます。

お金や数学のスペシャリストでさえ、計算力より思考力です。

少し話が飛躍しましたが、では何故皆さんソロバンを習わせたがるのでしょうか?

一部のソロバン上達者の計算スピードにあこがれるからなのですね。
でも、ピグマリオンだけをしているお子さんと、ソロバンをしているお子さんを比べた場合、
私の知っている少ないサンプルであるものの1:9くらいの割合でピグマリオンのお子さんの方が計算力があります。

しかし、おそらく20年以上前は違っていたでしょう。

なぜなら、ソロバンは週に三回おけいこに行かなければ身につきません。(少なくともピグマリオンレベル以上の計算力にしようとおもうならば)

それを何年も続けなければいけないのです。
20年以上前ならそういう時間のある子はたくさんいましたし、親世代も「遊ばせておくくらいなら、ソロバンでもいかせようか」という感じだったでしょう。

でも今は、皆さん色々なおけいこをされています。子どもに時間が無いのです。

しかも、ソロバンだけでは量感は育たずただ計算が速い子というだけです。

かける時間に比べ得るものが、少ないと思いませんか?

ソロバンによって計算力が高まるのだとしたら週に3日、計算を一生懸命しているからではないでしょうか?
もし、その時間をパズルクラブの勉強にまわせば、もっと優秀頭になれると思うのですが‥。

もう既に、ソロバンに通っておられて、ある程度できるのであればやめる必要なありませんし、習う事に反対もしませんが、今から習うかどうか相談されるとしたら、私の答えは
「ソロバンのは必要ない」です。

そうそう、あともう一言。

圧倒的な計算能力が必要と言われていた灘中の算数入試問題。
これまでは15問ほどありましたが、最近は問題数が減ってきています。
また、東京の開成は灘中ほど難しくなく5問程度です。
トップクラスの私立中学も、計算の処理能力より思考力重視へとシフトしています。