「仲間はずれ」って、ちょっと嫌な言葉ですよね。

でも実際、小学校受験をされた方はお分かりだと思いますが、
そういうジャンルの問題が頻出されます。

これをただ単に
『仲間じゃないのはどれかな?』
とだけ声がけをする講師が山のようにいる。

指導方法、それでいいのでしょうか?
「仲間はずれはどれか」という視線で
眼を養えば養うほど、
差別的発想が身についてしまうように思います。
そういう幼児教育、間違っているんじゃないかな?

私はこの問題を「言葉を磨く問題」と考えています。

例えば、

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上のような問題だと(って、画像むちゃくちゃ荒いかも?ごめんなさい)
一番上の問題は
タイコ・トライアングル・タンバリン・ギター
で、答えはギターですよね。
これらは全て「楽器」です。

でも左三つは「打楽器」
一番右は「弦楽器」

このように、言葉を抽象(グループをあらわすことば)からより具体化(個々のものを表す言葉)させると自ずから答えが出てくるのです。

もう一つ言葉だけでしてみましょう。
カツオ・さんま・イルカ・タイ・サメ・ヒラメ
と並んでいたとします。
(「さんま」だけひらがな!という答えは無しですよ)

すべて「生き物」で一緒ですよね。
では具体化していきましょう。
「海の生き物」まだ一緒。
さらに具体化すると。
「魚類と哺乳類」あ、分類できた!

ということで、イルカだけ哺乳類なので答えは「イルカ」

この場合、小さいお子さんですから哺乳類という言葉も一緒にお話してあげます。
「赤ちゃんの時、お母さんのおっぱいを飲む動物が哺乳類っていうのよ。
○○ちゃんも飲んだかな?」
すると、「僕も(わたしも)哺乳類?」と、いい質問が出てくるのです♪

また、サメもイルカの仲間だと思っている子もいます。
そんなときは「サメは赤ちゃんの時からすごいギザギザの歯を持っているのよ。そんな歯でお母さんのおっぱいを飲んだらどうなる?」と、想像させてサメは哺乳類でないことを認識させます。

実際、サメは赤ちゃんの状態でお母さんのおなかから出てくる種類も多いので、わかりにくいと思います。
種にもよりますが、サメはお母さんのおなかの中で一度卵からかえって赤ちゃんの状態になり、その後哺乳類のようにお母さんの体の外に出てきます。(お母さんのおなかの中で共食いもすることがあるということですから、恐ろしいですね)

こういうところにひっかかるお子さんの場合は、色々お話ししたり、手元のスマホで動物図鑑を見せてあげたり結構時間をかけて納得してもらっています。

くれぐれも「仲間はずれ」という問題を、「仲間と違う」という差別的な意地悪目線で、解かせないように願います。

このように、具体化・抽象化という形で物を捕らえられるようになるとさらに良い事があります。

それは、みんな苦手な国語の記述問題が得意になるのです。
『次の意味を20字でまとめなさい』
とか
『より具体的にわかるように50字であらわしなさい』とか。

文字数が少ない時は、言葉を抽象化すれば言いし、文字数が多い時は具体化すればいいのです。

国語の記述問題が強い子にもなりますよ。

幼児の学習は、「目の前の問題で、何を考えさせるか」がとても大切です。