お子さんの頭の良さが語られる時、『地頭(じあたま)』という言葉がよく使われるようですね。

「『地頭』がよければ、勉強をし始めた時のび方がちがう。」とか、
「うちは『地頭』が悪いから、所詮こんなものよ。」とか‥

この地頭って何でしょうか?
大体、『遺伝子』という言葉の代わりに使われているような気がします。

「あのお宅は、パパが東大出身だから頭が良くて当たり前よ~。だって地頭が違うもの」
みたいな感じです。

もちろん、『遺伝』はありますから背の高さや手指の形と同じように脳も遺伝子によって子どもに受け継がれているものはあると思います。

しかし「地頭=遺伝子」説に反論はしませんが、こんなことって考えれられないでしょうか?

例えば、小さなころに「考える」習慣を身につけさせたので、『地頭』がよくなったというようなこと。

人間の脳は、神経細胞同士がつながって神経回路が作られ、その回路に神経情報が伝達される事でつながりが強化されているのは、学校で習ったとおりです。
私が授業を受けた先生は、わかりやすく「脳の細胞が手のように伸びていって、別の場所から伸びてきた手と、つないでいるようなもの」と比喩で教えてくれたのをよく覚えています。
その手が、しっかり握り合っていると暗記した事や以前の経験をすぐに思い出したり気づいたりするし、手と手が少し離れていると時間がかかる。

その、手がつながっている部分はシナプスと呼ばれています。
つまり、手(シナプス)が、しっかり握手(シナプス競合)しているとつながりが強化されるのです。

そして、刺激入力の多いシナプスは強化され、少ないシナプスは衰弱し消滅してしまう仕組みが働くのです。

子どもの脳の働きの良さは、この神経細胞同士が結合し、機能的で効率の良い神経回路を作る事にかかっています。
さらに、神経回路が複雑に絡み合っていれば、より「賢い脳」となります。
繰り返し申し上げると、その神経回路の形成に重要なのが、シナプス競合です。

人間の一生のうちで、そのシナプスがとても多い時期が、幼児期から児童期のはじめ頃までであり、この時期には心身の発育のみならず、脳の発達にも働きかけをする事が、『地頭』をよくする方法だと私は思っています。

教室では、「プリントは知っている事、出来る事の確認だと思ってください。足りない部分が見つかれば、日常生活の中でその部分を強化(実感)させればいいのです」と、常々申し上げています。

プリントの答えを書くことが幼児教育の目的ではないという事を、是非知っていただきたいのです。

そして、刺激の与え方にも工夫が要ります。
それは、その刺激が必要とするとき、最適な時期に環境を整えてあげる事。

つまり、ただの先取り学習では、『地頭』はよくならないと思います。

では、どのような時期にどんな刺激を与えると良いのでしょうか?
皆さんは、どう思われますか?

この絶妙なタイミングを、高学歴の親御様は体験的に知っているので、お子さんも『地頭』がよくなっていくのです。
よく、子どもの頭脳のよさは『遺伝』か『環境』かという話しを聞きますが、私は
1、環境
2、遺伝
と考えます。
しかしながら、その「環境」はただ闇雲に世間でよいといわれているものをたくさん与えるのではなく『適切な時に最適なものを与える環境』と考えます。

ではこの、「適切な時」とはいつなのでしょうか?
そのときに「最適なもの」とは?

「適切な時に、最適なものを与える事」が出来れば、遺伝には関係なくお子様は伸びていかれます。

(次回に続きます)

もう一つ書くと、「MENSA(メンサ)」という、人口の上位2%の高IQ者たちの集まりがあります。(大体IQ148以上)
身近な家族が当てはまるので調べた事があるのですが、そのメンバーは必ずしも大学教授や医師、研究者などの頭脳活動を生業としている人ばかりではありません。
(店員さんだったり、ドライバーさんだったり‥)
ですから、一般的に『地頭』の良さを学歴や世渡り上手にあてはめる向きもありますが、
そういう意味で『地頭』=『高IQ』というのもちょっと違うように思います。
ただ、学歴や社会的地位は関係なく高IQの人同士は話が合うようで、興味がある方がいらっしゃれば一度調べて入会してみられてはいかがでしょうか?
正式な入会テストは15歳以上になれば受けられます。