今の人類は、猿人アウストラロピテクス→原人ホモ・ハビリス→旧人ホモ・ハイデルベルゲンシス/ネアンデルタール人→新人ホモサピエンスと命をつないできました。

ホモ・ハイデルベルゲンシスは脳容量が大きく1100~1400ccあり、高度な道具を作り人間的な行動も見られたらしい。

ネアンデルタール人は、さらに脳容量が大きく1600ccで骨格も頑丈だったそうです。しかしながら喉の奥が短く言語を扱う能力も低かったのだそうだ。絶滅したといわれていましたが、その遺伝子はヨーロッパに住む一部の人に受け継がれているそうです。

現在のホモ・サピエンスに直接つながているのは、ホモ・ハイデルベルゲンシス。

つまり、脳の容量はネアンデルタール人より少ないが、オスが家族を守り、社会を作って外敵から身を守った種。全身の毛をほとんどなくし長距離を走れるようになった体で獲物を追い詰め果実から主食を肉に切り替えることで、脳の容量を大きくしたおかげで、道具を器用に作れるようになった種です。現代の人間らしい感情を持ち、歯を失った年寄りに食べ物を分け介護をした種でもあります。

そこから、幼児期に学ばせることがおのずからわかってくるのです。

小学校受験では工作を作らせたり、絵を描かせる学校もあります。(関西では少数派ですが)

子どもが幼稚園に通っていた頃ですからもうずいぶん前の話になりますが、素晴らしい工作を指導してくださるところがあると聞いて、体験に行きました。親も一緒に参加していいとおっしゃったので、横で見ていてちょっとがっかりしたのですが、おぜん立てがものすごいのです。

丸く切ってある画用紙、丸めるところまでできている薄紙、パレットに絵の具が出してあり、水も汲んでありました。

正直驚きました。

これなら、どの子も完成度の高い作品を持って帰ることができます。

今の現代人につながる新人ホモ・サピエンスが進化の過程でほかの種のように絶滅せず、命をつないでこれたのは、大きな脳容量=考える力、器用に使える手指=道具を作り使用、喉が長く器用に操作できる=高い言語能力で獲物の場所や感情を仲間に伝えられる。

『脳、指、喉』この3拍子がそろっていたからです。

その進化をたどるように育てるべきなのです。

脳の容量は決まっていますから、その使い方すなわち思考力を高め、手先を器用に動かすことによってさらに思考を深め、話す技術を磨き社会性を育てる。

工作教室は、子どもが試行錯誤できる場所であってほしいなと思います。

そして、受験絵画も独特の指導がありますね。「人の顔はこう描け」「動きはこんな風に表現しなさい」とかなんとか…。

正直に言って、私はこういう工作や絵画指導なら、いらないなと思います。

 

我が家は、子どもが小さいころ「匠コーナー」を作っていました。

子どもがいつでも粘土遊びをしたいときに、すぐにできる専用の机と粘土やへら、ハサミ折り紙など。毎日毎日職人さんのように子供は飽きることなく遊んでいましたよ。

小学校受験される場合でも、工作の実体験をたくさん積んで、絵画は美術館で本物の絵をたくさん見せてあげるといいですね。最初から上手にできなくてもいいのです。失敗したら「その失敗をどう生かすかと考えることがまた楽しい」と思えるように導いてあげてください。

今もされているかどうかわかりませんが、六甲アイランドにある「小磯良平美術館」の学芸員さんたちが夏休みなどに企画してくれていたのですが、子どもたち対象に絵の鑑賞の仕方や、描き方を教えてくれたり、一緒に六甲の山の上で絵をかいたり海を描いたり、画家の先生と一緒に楽しいひと時を過ごしたりして、心のまま見えたままに画用紙に表現する楽しさを教えてくれていました。

※いま、ホームページを確認しましたら、4歳から参加できる「美術館大作戦」は、今も健在のようですね。芦屋市立美術博物館でも当時、画家に指導してもらえるイベントがありました。小学校受験で小手先の絵画や工作を学ぶよりも、こういう本物の指導のほうがよっぽど思い出に残りますし、心が喜びます。

 

『進化』

大きな脳、器用な手、呼びかける声、よく見える目、そこから空間把握ができていきます。

これらを育てられるかどうかで、お子さんにとってそのおけいこが価値あるものになるかどうかが決まってくるのではないでしょうか。

子どもたちを大きく進化させましょう!