前回から少し時間がたってしまいました、すみません。

前回は『ネイティブスピーカーが必ず正しい英語を教えられるとは限らない』というお話を書きました。
ちょっと、日本語に置き換えて例を出してみましょう。
あなたが外国人に
「がんばる」
「みんな」
「ぶんぐ」
という言葉を教えるとします。
意味は説明できますよね。
大事なのは発音です。
この『ん』の違いを、これから日本語を学ぼうとする外国人に、的確に説明できますか?
英語圏の人にとっては、全部違う音に聞こえる『ん』ですよね?
「がんばる」の『ん』は、口を閉じます。→〔m〕
「みんな」は、上あごと舌の真ん中あたりをくっつけて発音。→〔n〕
「ぶんぐ」は、のどを舌の後ろで閉じて発音。→〔nとgを上下にくっつけたような発音記号〕
※フォントが無いので発音記号がかけません!ゴメンナサイ!!
普通、日本人はこんな事を意識せずに使い分けていますよね。
英語の発音指導の場合、このようなことを全ての言葉において、一つ一つ丁寧に説明できる英語の先生でなくちゃいけないと思うのです。
実は私は、外国人に日本語を教える「日本語講師」の資格を持っていますが、幼児が語言葉を獲得するのと同じように指導しますので、その講習でも上記のように発音を分析して、説明をしなさいとは言われませんでした。
英語を第一言語として話せる人が必ず幼児英語の先生になれるとは限らないというのは、こういうことを言っています。
ただ、幼児期はいろんなことを敏感に学びとる習性がありますから、英語だけの環境に入れると「耳がいい子」「器用なタイプの子」は、ネイティブの子が言葉を学んでいくようにしゃべれるようになるのです。
そのような子かどうか、親は見極める必要があるのです。
では、プリスクールにいれて、するっと出来るようになる子はどんなお子さんか。
それは、相手の言う事をまるっと受け入れられる素直なタイプのお子さん
こういうお子さんは書きかたも上手な場合が多いです。
学習能力が高いのですね。
もっと具体的に言えば、例えば七田式の学習方法がすんなり受け入れられるようなお子さん。
七田式というのはその昔、知的障害のお子さんにあの勉強方法を施したところ、健常者とほぼ同じくらい能力が高まったので、その方法を健常者に取り入れれば、どんなにすごい子が出来るだろうかというところから始まったと聞いています。
地理や歴史、九九など音楽を聴いて歌詞を覚えて知識を得たりフラッシュカードなどを高速に見せて記憶させたり、右脳の開発という事でお子さんに考えさせず間違えさせない方法をとります。
お子さんが間違えそうになると、先生が指で答えを誘導したり、紙を動かして答えの場所に鉛筆があたるようにしたりします。
間違えると右脳の扉がピタッと閉まってしまうので、そのようにしているそうです。
そうする事で、与えられた事を、脳に転写するのが得意になるのですね。
すーっとしみこませて、上書きはしないというわけです。
上書きをしないタイプの脳を作るので最初から正しい答えを見せないといけないということでしょう。
言われた事をまるっと受け入れられるようなタイプのお子さんは、上に書いたような学習方法で上手くいくでしょう。
(ちなみに現在、脳科学の世界では『右脳』という考え方をするドクターはほとんどいないようで、やはり右脳と左脳がうまく連携をとって発達していき、どちらか片一方だけの発達というのはあまりないと考えるのが普通です。)
さて、この対極にあるのが、「思考タイプ」のお子さん。
何でも考えちゃうんですね。
まるっとは飲み込みません。
英語の先生が、動物園の絵を見せて「ZOO」といっても、「動物園というのと違うのかな?おかしいな?」なんて感じで、頭の中で考えてしまうのです。
理系に多いこのタイプ。
例えば、以前少しお話した名古屋大学名誉教授の息子さん、ご自身も理系街道まっしぐらの方で何でも考えるらしく奥さんと旅行に行ったとき、セットの切符とバラで買った場合の料金設定に納得がいかず
「どのような計算をすればこの金額になるのか」と、駅員さんに聞きに行って随分時間を使ってしまったらしく、奥さんはため息だったそうです。(笑)
コンプレではなく、本当に「知りたい」という欲求からそのような行動にしばしば走るようで‥。
ちょっとした笑い話になっています。(余談でした)
思考して納得いかなければ、真理を追究する。
こういうタイプは、まるっと飲み込めないのですね。
ノーベル賞受賞者をはじめ、理系の方々が英語を苦手とするわけがなんとなくわかります。(例え英語の発音がわかりにくくても、話している内容が素晴らしいから、聞き手は一生懸命聞こうとする)
では、思考タイプの理系を上手に英語指導するにはどうしたらいいのでしょうか?
長くなりましたから、次回に続けます。