(1)では、ネイティブスピーカーが、必ずしも一般的な日本人に発音指導が出来るわけではないことを書きました。

(2)では、日本語の発音から(1)の具体例を書きました。
そして、いろいろなことを丸暗記できるような「学習能力の高い」タイプのお子さんは、インターの幼稚園に通う事で、ネイティブのような発音を獲得しやすい事も書きました。

さて、ではその何でもまるっと信じて飲み込める「学習能力の高いタイプ」ではなく、
「高い思考力を持つお子さん」は、どのように英語を習得させればいいのでしょうか?

そこで、参考になるのが、ネイティブスピーカーではない世界のエリート達が、どのように英語を獲得していったかです。

例えば、世界中から天才と呼ばれる子どもが集まるのがアイビーリーグと呼ばれる8校はじめ、世界の名門大学です。この子達は、ほとんどが「思考タイプ」と思われます。
※この、世界の名門大学入学に関しては、13歳がターニングポイントであるとか、算数(数学)はなぜ飛び級をすべきなのかという話しがありますが、今回は英語の話なので、この話しはまたの機会に。

「思考タイプの子の英語学習」は、簡単に言えば思考させて納得させればそこはすんなりと覚えて行きます。だって、思考させないと納得しないんだもの、めんどうですが思考させましょう。
一個一個の単語の発音を模写して覚えるのではなく、法則から入るのです。

ただし、英語の場合発音できないと理解が進まないので、

①まずは、発音記号

  「音の違い」を「記号の違い」に落とし込む。
   前回書いた、日本語だと同じ文字でも発音記号だと違うという事を理解させて
   頭の中でしっかり区別させる。

②発音の基本はフォニックスで
 

  意味の無い文字の羅列をフォニックスの基本で練習します。
  特に注意するのは口の動かし方。

  日本語の50音表を見て、「あ」「い」「う」と発音したように「A」「B」「C」を「本来の音」で
  発声する練習をする。

①も②も理系の子は、なぜか記号は覚えるのが得意ですので、この部分はすーっと出来るようになるでしょう。記号には何らかの法則があるからでしょう。

③単語を覚える
 

  単語を意味で覚えるのではなく、絵や動作で覚えます。
  風景写真や教室内の写真(イラスト)に単語を貼り付け、「道」の部分に「road」、
  そこを歩いている人の横に「walk」など、日本語の意味でなく映像でおぼえます。

④文法
 

 動詞に関してはなんといっても「時制」でしょう。
 「ロジカルに理解させる」ことが『思考タイプ』の子には必要で、たとえば単純現在を
 曖昧なまますすめてはいけません。
 ・現在の習慣
 ・職業・状態
 ・科学的事実・ことわざ
 ・確定した公的な予定
 と、単純現在には4つの意味があるんだなと、おさえておきます。

このような感じで、『思考タイプの子』には英語を馴れさせるのではなく、理解させて進める方法をとります。

さて、時期はさかのぼりますが、それでは、パズルクラブ年齢(年少下から小三くらい)のお子さんには何をしておいたら良いでしょうか?

ロジカルに語学を学習するにはまだ早いですよね。
小学校高学年か中学に入るまでの春休みからスタートして十分間に合いますし、そのくらい大きくなっていないと無理ですよね。

ところで、年中さん前後に、なぜか赤ちゃんの時のように唇を「ぶー」と振動させたり、唇を固くしていきを「ぷっ」とだしたり、のどの奥のほうで「くっくっ」といってみたり、口の中に手を入れて舌の位置を確かめたりする時期があります。

保護者は「赤ちゃんじゃないんだから」と、すぐにやめさせようとするのですがこれが幼児期にフォニックスを始めるサインと見て良いのではないでしょうか?
日本語だけを聞いて育つと、日本語に無い音は聞こえなくなります。人間には、不要な能力を自動的にそぎ落とすシステムが備わっているのですね。

例えば、私が日本語講師として韓国の方に日本語を教えていたとき、「つくえ」の「つ」と「チューリップ」の「ちゅ」が、どうしても聞き分けてもらえませんでした。その方が育った中でその音の違いは聞き分ける必要が無かったのでしょう。

赤ちゃんから幼少時代は、聞き分ける能力がまだ備わっていますから、音を聞かせるのと発音させるのは、パズルクラブ年齢が最適なのです。逆に言えばこの部分さえきちんと出来ていれば、英語の習得は難しくないという事ですね。

お子さんのタイプにあわせて、英語を習得させて上げましょう。