日本の教育界で今、壮大な地殻変動が起こりつつあります。
先日、国語の「論理エンジン」で有名な出口汪先生の講演をお聞きする機会がありました。
その席で、私の認識としては「インターナショナルスクールに通う子達の、大学選択の方法」と思っていた国際バカロレア(IB)が、現在6年生以下の一般的な子どもたちが大学を選ぶころに大きな要素になる事を知りました。
というのも、国際バカロレア教育プログラムが日本語に訳され、ほとんどの科目を日本語で学ぶ事が出来るようになるからなのです。
これからお子様を中高一貫校で学ばせようとお考えの保護者の方にもこの「国際バカロレア」を意識しての中学高校選びが必要ではないかと思い、ここにメモします。
以下、出口汪先生と日本における国際バカロレア第一人者、大迫弘和氏の対談の一部を抜粋します。
詳しくは出口先生のサイトでお確かめください。
「2018年までに国際バカロレア認定校を200校に増やす」
―これは昨年6月、アベノミクス第三の矢として閣議決定された、日本再興戦略で掲げられた目標です。
国際バカロレアの教育プログラムは、これまでの日本の教育とは大きく異なっています。知識を詰め込む教育ではなく、探究力・思考力・論理力・プレゼンテーション力養成に重きをおいた、課題解決型の授業を採用しており、カリキュラムを修了し試験に合格すると、世界の多くの大学に入学資格として認められます。
世界の一流大学では、IB資格を持った生徒はどのように選抜されるのでしょうか。
世界統一試験を最後に受けますから、スコアが出ますよね。
 そして、たとえばイギリス型選抜なら、「オックスフォード、ケンブリッジなら何点」というように、必要スコアが提示されます。そのスコアを持っている子たちが出願していくことになるので、基本的にIBのスコアだけで他の学力考査はない形で入学できます。
入学試験で合否が決まるのではなく、各大学が、「このスコアがあれば入れますよ」と提示するのですね。
アメリカ型は逆に、必要なスコアを示しません。アメリカはすべてAO(アドミッションズ・オフィス)入試ですから、入学試験ではなく、書類を送って評価を受けて、そして合否が決まります。そういう入試制度の中にIBのスコアの比重が大きく含まれるのです。ただし、大学として数値は示してはいません。
既に東大もIBを入試における評価対象にしていますよね
 東京大学はアメリカ型で、必要なスコアは示していないけれど、IBが評価に含まれます。筑波大学は全学群全学科でIB特別枠を設けて、センター試験なしで受け入れるというイギリス型になっていきます。
ですからIBスコアや、様々な活動で高い評価を受けた者に道が開かれるという入試制度に日本も少しずつ変わりつつあると言えましょう。
バカロレアのカリキュラムは、全て英語かスペイン語かフランス語で履修しないといけないというのが、日本の学校がかつてIBを採用できなかった大きな要因ですよね。しかし昨年、文科省とIB本部が合意をして日本語DPができた。これで状況が大きく変わりましたよね。
5年後に入試制度が抜本的に変わり、IB認定校が200校近くなる可能性が高い訳です。
この変化は「子どもたちの選択肢が増える」ことを示しているという認識を持っていただければと思います。今までは偏差値しか物差しがなかった訳ですが、「この子は頭が良いから東大」という進路だけではなく、国際的に活躍する子どもにしたいからIB認定校で学ばせて海外の大学を目指す……という選択もできるようになる。
ここまでが引用です。
さて、皆さんはどのようにお感じになられましたか?
私は、国際バカロレアの教育プログラム『知識を詰め込む教育ではなく、探究力・思考力・論理力・プレゼンテーション力養成に重きをおいた、課題解決型の授業を採用』という部分に、パズルクラブの考え方が完全にシンクロしていて本当に嬉しい時代がやってきた!と感動さえ覚えました。
そして、これからのお子さん達が海外の大学に出たいと思ったとき、高校で国際バカロレア認定校で学んだかどうかが大きな鍵になるように感じました。
私立中学に入学される場合、そのほとんどが中高一貫教育ですので、中学入学時にその高校がこれから国際バカロレア認定校になる可能性があるのか無いのか確認されておいた方がよいように思います。あとで後悔したくないですからね。
ちなみに、国際バカロレア・デュアルランゲージ・ディプロマ連絡協議会参加校になっている(文部科学省の呼びかけに手を上げている)近畿圏の学校は、奈良の西大和学園など10校ほどあります。また、まだ手を上げていらっしゃらないようですが、高槻中学・高校も「視野に入れて考えている」というお話しを伺いました。
国際バカロレアについては、文部科学省のホームページ「国際教育」の項目で、かなり詳しい資料が開示されていますので、そちらもあわせて精読される事をお勧めします。