ある日、授業が終わってお子さんを送り出した時、その前の時間に授業を受けたお子さんとお母様がお待ちになっていらっしゃいました。

どうしたのかと驚いていると「先ほどは大変失礼いたしました。」と、お嬢さんとお母様がご一緒に深々と頭を下げられました。

実はその日の授業でそのお嬢さんは「いや、したくない!(ぷいっ)」という態度を何度かとっていました。そんなときは、大抵別のプリントをしてもらい気分が変わったところでさっきの「いや!」といっていたプリントの続きをしてもらいます。

その日もそうやって、難しい問題も順番を入れ替えながらきちんと取り組んでくれたのですが、いつもより確かにご機嫌は悪かったし「いや!」という回数も多かったのです。

授業が終わった時、自分でよくない態度だったとわかっているのでしょう、お母様に「ママ怒らないで~うぇーん(泣)」という状態でした。お母様に少し叱られながらも次の授業の方と交代のため、さようならといって一度教室を後にされました。

しかし、先ほどかいたとおり、次の授業が終わるまで扉の外でお待ちになっていたのです。

そして「娘が自ら先生に謝りたいというのでお待ちしていました」と、頭を下げられました。

お母様のその姿に、私は心の中で拍手していました。

もちろん謝ってほしかったからではありません。

謝り方を身をもって教えているお母様の姿勢が素晴らしいと思ったのです。

話しは少し変わりますが、最近振り上げたこぶしをどうやって下ろしたら良いのかわからず、小さないざこざが大きな出来事に発展してしまうのを見聞きする事はありませんか?

すぐに「ゴメン」といえば明日は今までどおり仲良く遊べるのに、子どものけんかが親同士の意地の張り合いになり、もう一生一緒に遊べない仲になってしまう。悲しいですね。

先ほどのお母様が素晴らしいのは、お母様が謝るのではなく
お嬢さんが「自ら謝りたいと言っている」とおっしゃった事です。
それを聞いたお嬢様はお母様の声を聞いて『私が謝っているのだ』と確認できるからです。

少し自己主張の強いお嬢さんですがこれからの世の中、自分の思いをはっきりといえるくらいのほうが良いでしょうね。人との和もこれからたくさん学んでいかれるでしょう。

すくすく成長していってほしいです。

幼児対象のDVDなどで「ごめんね」の練習をするより、こうして感情が伴っている時に実体験をさせること、実践することが大切だと思います。

余談ですが、そういえば以前よく見た○○じろうのパペットを最近見なくなりましたね。