
先日もお知らせしましたが、鈴木の宇宙活動の一つ「YAC宇宙少年団」の六甲分団(団長:松本零士さん、分団長:大塚進康さん)25周年記念式典に、紙飛行機滞空時間ギネスホルダーでいらっしゃる『戸田拓夫さん』をお招きして、ミニ講演会をしていただきました。
様々な観点から紙飛行機を探求し続けていらっしゃる戸田さんですが、今年はホリエモンこと堀江貴文さんが開発している民間開発ロケットエンジンのMOMO4号に紙飛行機を載せて、7月に宇宙空間へ向かいました。
今回は残念ながらロケット側の不具合によって、宇宙空間には出られませんでしたが、次回もチャレンジされるそうです。
その紙飛行機の素材は、なんだと思いますか?
軽くて、折り紙のように折れるアルミ箔?竹?燃えない素材?と興味があったのですが、意外にも紙だそうです。
宇宙デブリのように鉄の塊だと、落下スピードが速く空気の摩擦熱で加熱され燃えてしまうのですが、逆に紙だと最初は空気のごく薄いところからふわりふわりとゆっくり落ちてくるので、多少の加工はしていますが、素材は紙で計算上は燃えないのだそうです。
そして、紙飛行機の大きさですが、戸田さんは出来上がりが20センチ角ぐらいを想定していたのですが、なんと、2センチ角にしてほしいといわれたそうです。
でも2センチ角のものが宇宙から落ちてきて、どこに落ちたかわかりますか?教室内でも2センチ角の消しゴムを落としたら探すぐらいです。ロケットから落ちてきて、それはなかなか見つからないですよね~。ですので、紙飛行機がポンととび出す出口は2センチ角でも、奥行きを大きく取ってもらったそうです。
さて、皆さんなら2センチ角の窓から飛び出して空間を飛べる紙飛行機を作るなら、どんな形に作りますか?
戸田さんは研究を重ね、なんと日本の扇子の形に折りたたんで作ったのです!
素晴らしいその形はこちら↓
これならロケットから飛び出したとたんに羽を広げて飛んでくれそうですね。
私自身は、この形にとても納得し、またご縁を感じました。
というのも、我が家の家紋が『丸三つ扇』という扇型を3つ組み合わせたものなんですね。
で、この形からパズルクラブのロゴを作りました。
扇形とは非常に縁があるのです!
戸田さんが、開発した紙飛行機の折り方は1000以上ありますので、その中で一つ選ばれたのが扇形の紙飛行機とは!
その戸田さんとは、どういう方かといいますと精密鋳造会社キャステムグループ6社(社員総数1200名以上)の会長で、広島県神石高原町に紙ヒコーキタワー建設、2003年に完成し、紙ヒコーキ博物館館長でもあります。最近では、令和と文字の入った鋳造コップを一番に製造販売した会社としてもマスコミに取り上げられていました。また、タイに農業プラントをお持ちで、甘いトマトやイチゴを大規模に作っていらっしゃいます。
もう、お孫さんが三人いらっしゃるお爺ちゃんでもいらっしゃるのですが、とてもバイタリティ溢れる方で、世界中を飛び回っていらっしゃいます
当日は、シャトルグライダーという折り方の飛行機も持ってきていただきました 。
こちらは結構な大きさで、全長38センチほどあります。
裏には世界各国の言葉で「この紙飛行機は宇宙から帰還しました。拾われた方はJAXA、宇宙航空研究開発機構までお知らせください」と書いてあり、JAXAのメールアドレスと国際FAX番号が書かれています。
JAXAは、紙飛行機には許可を下ろしてくれなかったとのこと。それでホリエモンの「MOMO」になったらしいのだけど、JAXAはガンダムの搭載と宇宙空間への飛び出しを許可しているんですよね(ご存じでしょうか?本当の話です)JAXAのロケットならもう少し大きい紙飛行を搭載できるはずなんですけどねぇ(と、鈴木の独り言です。ブツブツ)
この時に、知り合いがもう一人ミニ講演をしてくれたのですが、今グーグルと一緒にAIの小型化を開発しているインド系の方です。こちらの話しも、近未来ですごい展開になりそうでわくわくしました。機会があればまた詳しく書かせていただきます。