教室で、鈴木が生徒によって対応が違うと感じたことはありませんか?
それは、パズルクラブの授業が一人一人に合わせた「オーダーメイドのような」授業だからです。
鈴木は、魔法の言葉を持っています。「これが魔法の言葉だ」とはご披露できませんが…。
ママと全く性格が違うため、ママが子育てに日々疲れているある子には、すこし意地をはってしまっているとき叱るのではなく逆に「いい子だね」と言ってあげます。すると、表情がパッとあかるくなって諦めずに努力をし続けようとします。あなたの本質はいい子なんだということを知っていることを伝えれば、素直に行動しようとするのです。
また、図形問題は得意だけど計算をするのがどうにもめんどくさくて「やりたくなーい」というある子には、計算を始めたらスズキは無意味にはしゃぎながら「わ、面白ーい。答えは6なんだね。」「11になった(と、驚いて見せる)」とか「え?答えが100を超えたの?すごい100の計算もできるようになったねー。」など、無味乾燥な計算に感情を加味し、「計算って、なんかわからんけど楽しいなあ」という気持ちになってもらいます。
人見知り、場所見知りが強い生徒は、玄関までお迎えをして両手を広げてお迎えし「この教室は私を受け入れてくれる場所」と感じてもらいながら「こんにちは~、元気だった?」とシンプルな言葉でお返事を返せる質問をして、まず声を一度出してもらうようにしています。
一つの言葉ですべてがうまくいく「魔法の呪文」はありませんが、それぞれの生徒にあった「魔法の言葉やジェスチャー、言葉の表現」はあります。
「どうすれば、うちの子にあった魔法の言葉が見つかるの?」と思われるママには「その子が成長するためにはどうなってほしいかな」と考えると、素敵な言葉がおのずから浮かんできますよ。
「すごいね」
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)になったね。成長したね。」
「みんなのことを考えられて偉いね。ありがとうね。」
「○○ちゃんが、いつもきれいにしてくれているの、先生知ってるよ。ありがとう」
「ご本が好きなんだね」
「○○のことをよく知っている、○○博士だね」
「(手作りの品を持ちながら)これ、ママが作ってくれたの」→「素敵なママだね。○○ちゃんは幸せだね」
ただただむやみにほめるとは違います。相手をよく見て、子どもと信頼関係があってこそ「魔法の言葉」として生きてくるのです。
人は成長する動物です。特に子どもは成長したがっています。「成長したい」という気持ちの波に上手にのせてあげると、子どもはすくすく育ちます。
※最初に「オーダーメイドのような」と書いたのは、教材はすべて同じで話す内容とか学ばせるポイントとか時間をかける問題がそれぞれ生徒によって違うことを意味しています。