以前、MBS の番組で東進の林修先生がこんなことをおっしゃっていたのを思い出しました。
数学の学力について文科相の調査報告によると、
「父親の帰宅時間が遅いほど、子どもの学力は上がる」
「母親の学歴が高いほど、子どもの正答率が上がる」
と、言うことです。
これを裏付けるアメリカでの学説ですが、「父の遺伝子は気分や本能を司り攻撃性などを制御する大脳辺縁系と呼ばれる部分に受け継がれやすい。一方、母親の遺伝子は大脳皮質と呼ばれる、記憶・思考・音声・知覚など、認識能力を司るとされる部分に蓄積されやすく、いわゆる知性とされる部分に関わる遺伝子は母から子に受け継がれたときのみ機能する」と説明されました。
さらに、母親が専業主婦である方が、仕事を持っている母の子どもより学力が高いと続きます。
これには、ちょっと違和感があって母親の学歴ではなく、知能指数ではないかと思います。
また、幼いうちは母親が子どもの勉強に関わる時間が長いほど子どもの学力は上がる傾向がありますが、パズルクラブでは、そもそも母親が多く関わらなくても、一人で勉強するようになるので、母親が関わる時間と子どもの学力はさほど相関しません。お仕事をされているママも多く、そういう方のお子さまも算数オリンピックファイナリストや全国規模の模試で全国で一桁台など、表彰者も数多くいます。
で、何が言いたいかというと、父親の帰宅時間と子どもの学力の問題です。
父親の帰宅時間が遅いほど、子どもの学力が上がる傾向にあるというのは、どういうことだろうか?→のあと解決策も書いてみます。
1、父親の帰宅が早いと、一般的には母親が父親の世話をする時間が増えて、子どもの勉強時間が減る。
→父親が、自分でできることは自分でする。
2、父親が、子どもと遊びたがり勉強の時間が削られる。
→子どもと遊んでいい時間や曜日を、普段子どもの面倒を見ている人(母親など)に確認してから子どもを遊びに誘う。
3、子どもが、好きで楽しく勉強しているのに、父親が「勉強は辛くてしんどいもの」という先入観があり「勉強させられてかわいそう」という考えから、子どもにそのような声掛けをしてしまっている。すると、だんだん子どももその考えに洗脳され、勉強が嫌なものと思えるようになって勉強嫌いになっていく。
→知らないことを知ることは『楽しい』と、勉強に対する認識を父親が新たにする。
父親が早く帰宅して、弊害があるというのはこの辺りが原因として考えられるでしょうか。
昨年から、全国的にテレワークが増え、先週また関東に新型コロナ感染症拡大予防のため、緊急事態宣言が出されました。
帰宅が遅いどころか、父親がずっと家にいる状態です。間もなく関西でも、緊急事態宣言がまた発出されそうです。
特に、中学受験を控えたご家庭では、今が一番メンタルを支えるべきときです。どうぞ、お父様方は、気分で母親や子どもに接してペースを乱すことのないよう気を付けてください。
そして、受験が終わったあと「お父さんが、上手くサポートしてくれたから合格できたね。お父さんありがとう。」と、言われるように努力しましょう。
【父親のサポート】
・学校のホームページなどで、コロナで刻々と変わる入試体制情報を正確に得る。
・入試会場や塾への送り迎え、道路が混んだときの迂回路の下調べ。特に、灘と西大和を併願の場合注意が必要。コロナなので車での送り迎えが増えます。学校は駐車スペースが無いところが多いので周辺のパーキングなどを調べる。
・今年は特に近畿圏でも雪の心配があります。スノータイヤのご準備を。
・合格の場合、入学金を振り込むタイムリミットを表にし、支払いミスで入学できないということがないように。(併願校は、これで泣く子がいます。特に西大和)
・合格発表日、招集日、入学金支払日などを表にしたりカレンダーに書き込んで、第一希望校の招集日に繰り上げがあることも想定して行動を計画する。
・入試会場と学校及び塾の連絡先と受験番号を、父親も把握しておくこと。移動中に何かあったらまず学校へすぐに連絡をすべし。連絡しておけば、入試開始時間に少々遅れても受けさせてくれる学校があります。最後まであきらめない。手を尽くす。
・そして、これが一番大事な父親の役目
『怒鳴らない、喧嘩腰にしゃべらない』
コロナ禍の中、イライラすることも多いと思いますが、お父さんが家に長くいても穏やかで楽しい勉強できる我が家にしましょう❗