トンガで大規模噴火が起きました。
避難の必要があるかたは、逃げて下さい。
場所はニュージーランドの北辺りですね。
私は常々地球の動きは「太平洋右回りの法則」「地球の裏側から反対側への法則」と「太陽フレア」に注目しています。地球を一個のボールと見立てると、力がどのように移動していくのかというのと、元々ある水や陸地の動き方から何か衝撃が加わったときにはその動きがどう変化するのかを考えた結果です。
それに加え、実は金曜日土曜日と、なぜか複数の生徒から火山の噴火の話や、富士山は火山じゃないの?という質問などを受けました。純粋な子どもの感覚は何かを感じ取っていたのかもしれません。
トンガで大噴火があったということは、同じような噴火や地震が太平洋を時計回りに起こる可能性があるのでご注意を。
噴火は顔のニキビのように、何度も同じ場所から繰り返します。以前噴火のあった地域のかたは、どうぞ備えを怠りなく。
また、昨年末から火災のニュースも非常に多く、とても気になっています。
津波のときと火災の時では避難の仕方が全く逆ですので、一度ご家庭で練習することをおすすめします。
【津波】のときはとにかく高い場所へ全速力で走って逃げる❗高い建物にいたら、上の階へ垂直避難です。普段から「今いる場所は海抜何メートルくらいなのか」を意識する癖をつけることも大切だと思います。
瀬戸内海沿岸部は、地形的に四国と淡路島が防波堤のような役割をしてくれているので、実際のところ津波の心配はあまりないかと思いますが、太平洋に面したところちいるときは、常にその感覚を持っていた方がよいとおもいます。少なくともしばらくの間は気をつけてください。その時に役立つのが国土地理院のアプリです。一度紹介していますが再度貼っておきますね。
避難所に逃げたときも、その避難所が海抜どのくらいのところに建っているのかを、是非確認してください。
さて、次は火災の時です。
学校などで避難訓練が一番多いのがこの「火災」を想定した訓練です。
どのように避難したか覚えていますか。
頭と口鼻をおおいながら、体を低くして出口まで進む、ですね。『おかしもすき』等の合言葉で訓練を受けたお子さまもいると思います。『押さない、駆けない、しゃべらない、戻らない、素早く動く、聞く』ですね。これは、たくさんの人を避難させるためのテクニックです。
ご家庭での訓練では、もう少し加えてほしいのです。
まず、そこにいる誰か一人でも走って逃げたらその動きによって煙が部屋全体に広がり、他の人が助からない可能性が非常に高くなることを知っておきましょう。火災では、火よりも煙で亡くなる方の方が多いのです。
全員がしゃがんで煙の薄い場所を静かに進むことが、避難するときのポイントです。
津波では垂直に上に逃げますが、火災ではその逆で下に向かって逃げます。一階で火事があっても二階に逃げたらダメですよ。煙のスピードは思っている以上に速いです。上に逃げるとあっという間に有毒ガスに巻き込まれることになってしまいます。火事では下に逃げるのです。
二階にいて、一階の避難経路が見つからなさそうな場合は、ベランダに出て救助を待ちましょう。(教室の階段は、出口に向かってついています。ので避難しやすくなっています。)
火災の時は静かにしゃがんで、口と鼻を布などでおおいながら、カベに沿って移動します。カベに沿うのは、煙で目が使えなくなる可能性が高いからです。
そして、訓練で是非ともやってもらいたいのは、しゃがんだときにドアノブがどのくらいの高さにあるかということを確認してほしいのです。手探りで出口を探すとき、実際にはしゃがむというより、はいはいの状態で逃げていると思います。その時、出口のドアノブをどの高さまで手を上げたらさわることが出来るのか。これは非常に重要です。
普段から家の中の、閉める必要のないドアは、開けておく方がいいでしょう。コロナもありますので、冷暖房費が気にはなりますが、出来るだけ開けておきましょう。これは、地震対策にも繋がります。ドアが開いていれば、ドアノブを探す必要もなくなります。
鈴木は小学生時代に、三軒隣の家から隣の家まで火事になった事と、もう少し大きくなってから阪神淡路大震災で自宅が全壊した経験があります。有りがたいことにどちらの時も怪我の一つもなく生かされました。だからこそ、助かる命はみんな助かってほしいと強く思うのです。
明日で、阪神淡路大震災がおきてから27年です。
津波や災害等で、被害に合われた方々に心からお見舞い申し上げます。