「脳って単純」という話です。
今していること、例えば単純な計算とか感情があまり動かない作業のような勉強の場合、顔の筋肉を「楽しいときに動く筋肉」を動かしながら作業をすると、脳は「私はそれが好きだ」と、勘違いしてくれて楽しく感じるようになります。
楽しいときに動く筋肉は、唇を横に引いて口角をあげるだけです。
しかめっ面をしながらすると、その逆です。
だから、お子さんがぶつぶつ文句を言いながら勉強する習慣をつけてしまうと、その子はいずれ「立派な勉強嫌い」に成長しますよ。
脳は、「単純でさぼりや」なので、自分が脳に支配されないように心がけないといけません。
自分=脳ではなく、真の自分が馬に乗るように「脳を乗りこなす」イメージです。
もし、サボりたいとかめんどくさいというような気持ちが出てきたら、「私の脳め、休もうとしてるなそうはいかないよ」と、真我から命令を出して動かします。手や足と同じように脳も「私」の道具のひとつと考えるとわかりやすいでしょうか。
命令の出し方は簡単です。脳にさせたいことを小さな子に言い聞かせるように、口に出して言うだけです。
「さあ、あと一ページがんばろうね」とか「これが終われば美味しいフルーツが待ってるよー」とか。
脳とコンピュータは似ています。
楽しいことを考え、人にも楽しい言葉や優しい言葉をかけていると、そういうものや言葉にアクセスが簡単になっていくのです。
脳とコンピュータは似て非なるものです。
コンピュータはアクセスがよくなるだけですが、脳はもっと優れていて、そういう出来事を身近に引き寄せてくる作用があるのではないかと思っています。
例えば、鈴木の友人のコピーライターは街を歩いているだけで、響きの良い言葉や面白い看板をほぼ毎日見つけています。
いつも「幸せだー」という口癖の人は、常に幸せを感じる出来事があり、しょっちゅう批判的な意見を言っている人は、不快な出来事に毎日のように出くわすようです。
口に出して言うことを昔から「言霊」ともいいますが、口に出して出した言葉はそのまま自分の脳に命令としてインプットされ、その言葉通りの出来事が起こるよう、脳が作動しています。
失敗したときのリカバリーの仕方を乗馬に例えて考えてみましょう。
乗馬の障害で失敗した場合、再度同じバーを直後に飛ばして馬に「この高さは飛べるよ」ということを教えます。そのまま放置して時間がたてばたつほど、その馬は「そのバーの高さが飛べないのだ」と思い込んで、恐怖心を持ってしまうからです。
脳も同じです。失敗したとき(問題を間違えたときなど)できるだけ早く解き直して自分の脳に「自分は解けるんだよ」ということを脳に教えておくことが大切です。
脳を馬のように「うまく乗りこなして」くださいね。