パズルクラブで、鈴木が授業をする際、心掛けていることがあります。

「真(しん)・善(ぜん)・美(び)」を大切にするということ。すなわち、

『真』とは、「誠」であり、一点の嘘偽りのないこと。筋道が少しも乱れていないこと。これが正しい知恵と考えています。

『善』とは、「愛情」です。それも「太陽光」のように普遍的な気持ちで目の前の生徒を愛しています。たとえ笑っていなくてもなぜわからないのかと頭を抱えていても、間違いなく私は目の前の生徒に愛情を注いでいます。

『美』とは、「調和」です。生きていくうえで大切で「命」そのものでもあると思っています。

ただ単に目の前のプリントに書かれた問題を解けるようにするのは簡単です。教えればいいだけですから。そうではなく、パズルクラブでの学びは将来の長い人生を豊かなものにする学習でなければなりません。ですから、「生徒がもし、このような問題に初めて出会ったとき、すらすらでなくても、もがき苦しみながらでも『一人で解けるように力をつけさせるにはどうしたらいいのか』を考え続けています。

こうやって、ずっと授業をしています。

教室に通ってくれた卒業生や今通ってくれている生徒たちは、将来世の中に大きな貢献をしていくのではないか。そのように本気で考えているのです。

そして、うれしいことに私のそういう思いと、ぴったり一致する素晴らしい先生がいらっしゃいます。おこがましいですがそのように拝見しています。

その方は、小学5年生以上の中学受験算数の教室を運営されていて、人格も素晴らしい方です。お名前を倉田泰成先生とおっしゃいます。

我が子が、6年生になったころに何人ものお友達から「一緒に通わない?」と、誘われましたが、我が家ではすでに朝倉仁先生の算数道場でお世話になっており、倉田先生のお教室は、とうとう一度も門をたたくことはありませんでした。

私が初めて倉田先生をお見かけしたのは、関西最難関7校のうちの1校の合格発表の場でした。

知り合いのお子さんが何人か倉田先生の元へ走っていき、上気した顔で先生を見上げて喜びの報告をしているところでした。

生徒を包み込むオーラのような感じのものが見えて「あの方はどなた?」と知り合いに聞きましたら

「あの先生が『さんすうLAB.の倉田先生』よ」と教えてくれました。それ以上、何を聞かずとも素晴らしい先生であることはわかりました。

その、倉田泰成先生が、ご著書を上梓されましたのでご紹介いたします。

『問題を解くということ』

紙の書籍ではなく、電子書籍です。現在kindleで読むと0円です。もう少ししたら850円になるようで、無料の間はご紹介するのは避けた方がいいのかなと思っておりましたが、倉田先生より「この時期からご紹介しても良い」とご了解をいただきましたので、書かせていただきました。上のタイトルをタップしていただくとアマゾンに飛びます。

パズルクラブの卒業生も何人か倉田先生にお世話になっており、みなさん最難関校・第一志望校に合格しています。

先日も卒業生のお母様が倉田先生のところに入会の相談に行かれたところ、「あぁ、パズルクラブに行っていたんですか。それなら基礎はできていますね」みたいなお話をしてくださり、安心していただいたようです。

倉田先生のおっしゃる「基礎」は、計算スピードとか、かけ算わり算のことではなく、きっと「考える力」のことをおっしゃってくださっているのではないかなと、勝手に解釈しうれしく思いました。

パズルクラブの保護者の皆様、ぜひ倉田先生のご本を紐解いてください。中学受験に対して考え方が少しかわりますよ。そして、人間的な温かさが感じられると思います。おすすめします。