日々、子どもたちを見ていると感じることがある。
男の子『ボク』は、「僕をみて」「僕にさわって」「僕に笑顔を向けて」「ほら僕かっこいいでしょ?」「僕を愛して」というアピールがものすごい。
女の子『ヒメ』は、「私はこれが好きなの」「私はこれをしたいの」「私がこうするのを許してくれる?」「あなたは、私の味方?それとも敵?」と、言葉と態度で突きつけてくる。
もちろん、個人差はあって、女の子でも『ボク』の要素が強い子もいるし、男の子でも『ヒメ』な子もいる。
つまり、『ボク』的要素が強い子なのか、『ヒメ』として対応してあげないとうまくいかない子なのかを見極めることが、子育てや子どもの指導でスムーズに行くかどうかの分かれ道なのです。
この、『ボク』と『ヒメ』の性質は大人になってもあまり変わらない。
これは、歴史上権力を持った男性の多くがたくさんの女性を集めていることでもわかります。例えば、三百人の妻がいたとしてすべては愛せません。『ボク』は、たくさん「愛してほしい」という、愛に関して「他者から自分へ」というベクトルで考えているからなんです。
一方、権力を持った女性の場合、若い男性を身近に一人だけ置いたり、愛しい物を集めたりしてます。それは『ヒメ』はたくさん「愛したい」「愛するものがほしい」のです。愛する対象が必ずしも人でなくてもいいのです。靴を3000足集めるとか、動物を一人で飼えないほどたくさん飼うとか…。『ヒメ』は、愛に関して、「自分から他者へ」というベクトルです。
『ボク』は、「愛してほしい」
『ヒメ』は、「愛したい」
こういう性質があることを念頭に置いて、子育てをされると良いですよ。
この、『ボク』と『ヒメ』は、必ずしも医学的な性別と一致しないことがあることも覚えておいてくださいね。
『ボク』には「あなたはすごい」「あなたがだいすき」と愛をしっかり伝える。
『ヒメ』には「あなたのセンスいいね」「あなたが好きなもの、私も好きよ」と認める言葉を会話の時に添えてあげる。
自分の子どもだけにとらわれず、子どもはみんな愛しい存在。子育ては、幸せ育てです。