南鳥島のレアアースと、神戸から世界へ

〜資源と精製技術、そして地域の誇り〜

スマートフォン、電気自動車、風力発電。
未来を支える技術の中心にあるのが「レアアース(希土類元素)」です。

近年、日本の南鳥島周辺で大量のレアアース資源が確認されたことが注目されています。

今日は、

① 南鳥島の科学的エビデンス
② 放射性の問題の実際
③ 日本の精製技術
④ 神戸・東灘区とのつながり

という視点で、子どもたちにも伝えたい内容をまとめます。


🗾 南鳥島とは

https://www.t-borderislands.metro.tokyo.lg.jp/minamitorishima/img/min_img_7.png
https://www.jma-net.go.jp/minamitorishima/map.png
https://www.t-borderislands.metro.tokyo.lg.jp/kids/img/eez-map.png
4

南鳥島は日本最東端の島で、東京都に属します。
この周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)の深海底に「レアアース泥」が存在することが確認されています。


科学的エビデンス① 海底泥中の高濃度レアアース

2011年、
東京大学
海洋研究開発機構(JAMSTEC)による研究
(Kato et al., Nature Geoscience)で、

南鳥島周辺の深海泥に
1トンあたり数千ppm規模のレアアースが含まれることが報告されました。

2018年の続報では、特定海域において
世界需要の数百年分に相当する可能性も示唆されています。


「魚の骨にくっついている」は本当?

レアアースは、

✔ 微生物由来のリン酸塩粒子
✔ 魚骨などの生物起源粒子

に吸着しやすい性質があります。

しかし、資源そのものは
**長い年月をかけて海底堆積物に濃縮された“レアアース泥”**です。


科学的エビデンス② 放射性について

一部のレアアース鉱床(例:中国内モンゴルの鉱山)では
トリウムなどの放射性元素を副産物として含む場合があります。

南鳥島のレアアース泥は、

✔ トリウム濃度が比較的低い
✔ ウラン濃度も鉱山型より低い傾向

というデータが報告されています
(JAMSTEC資料・文部科学省海洋資源研究資料)。

ただし、

・完全にゼロではない
・商業採掘はまだ試験段階

という点も、冷静に理解する必要があります。


資源よりも重要なのは「精製技術」

レアアースは、採掘しただけでは使えません。

✔ 分離
✔ 精製
✔ 高純度化

という高度な工程を経て、
初めてモーターや半導体に使える材料になります。

ここに、日本の強みがあります。


神戸・東灘区に本社を構える企業

株式会社三徳

日本国内でレアアースの分離・精製を行う企業のひとつが
株式会社三徳です。

長年にわたり、

・高純度レアアース酸化物の製造
・機能性材料向け精製
・国内安定供給体制の確立

を積み重ねてきました。

そして特筆すべきことに、
その本社は 神戸市東灘区 にあります。

私たち英才学考パズルクラブのあるこの地域に、
世界の先端産業を支える技術企業が存在しているのです。


地域と世界がつながる瞬間

深海の資源。
高度な化学精製。
そして神戸東灘区の企業。

子どもたちに伝えたいのは、

世界の未来は、遠いどこかで作られているのではない
私たちの足元から始まっている

ということです。


教育としての価値

このテーマは、

✔ 理科(地学・化学)
✔ 社会(資源・地政学)
✔ 経済
✔ 技術立国日本

を横断的に学ぶことができます。

単なる「安全・危険」の議論ではなく、

✔ データを見る力
✔ 技術の背景を理解する力
✔ 地域に誇りを持つ心

を育てる教材になります。


まとめ

南鳥島のレアアースは、

・海底泥中に高濃度で存在することが確認済み
・放射性は鉱山型より低い傾向
・商業化は今後の課題

そして、

神戸市東灘区には
レアアースを精製し、世界に供給する企業がある。

資源を「掘る国」から、
資源を「磨き、価値に変える国」へ。

未来を担う子どもたちに、
科学的思考と地域への誇りを伝えていきたいと思います。

この会社に春休みに施設訪問を申し込んでいます。

もし、興味のある人がいたら、鈴木までラインでご連絡ください。(先着4名・秘密厳守の書類にサインできる人)