人類がはじめて
40万kmを越えた日
56年ぶりに、アポロ13号の記録が塗り替えられた。
今この瞬間、4人の宇宙飛行士が月の裏側から地球を見ている。
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宇宙に出て数時間。最初のトラブルはエンジンでも通信でもなく、トイレの故障だった。地上チームと連携してデータ解析を行い、無事に修理。56年ぶりの有人月ミッションは、こんなヒヤリハットから始まった。
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クルー4人がオリオン宇宙船に付けた愛称は「Integrity(誠実さ・高潔)」。アポロの時代の宇宙船にも愛称があった伝統を引き継いで。その名の通り、ミッションは今のところ極めて順調だ。
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AVATAR実験:飛行士の血液から作った骨髄組織を含む「臓器チップ」を搭載。宇宙放射線が人体に与えるダメージを、ミクロのスケールで測定している。火星へ向かう未来の人類を守るための研究だ。
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オリエンターレ盆地(的のような形の巨大クレーター)は、これまで月周回衛星のカメラでしか見られなかった。クルーが「直接、肉眼で」全容を見た史上初の人間になった。コック宇宙飛行士は「本当に美しい」と報告。
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ルネサスエレクトロニクスの耐放射線ICが、オリオン宇宙船とSLSロケットの複数サブシステムに搭載。深宇宙の強烈な放射線と極端な温度変化の中で、宇宙船の電力制御・航法コンピュータを守り続けている。
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打ち上げ時のロケット精度が99.92%という驚異的な数字。計画していた軌道修正噴射(OTC)が3日目・4日目と2回連続で「不要」と判断されキャンセルされた。燃料を節約できた分、将来の飛行に余裕が生まれた。
ISS滞在165日の経験者。このミッションの舵取り役。
有人月ミッション初の有色人種パイロット。手動ドッキング試験を担当。
女性最長宇宙滞在記録(328日)保持者。月へ行く史上初の女性。
米国人以外で初めて地球低軌道を越えた宇宙飛行士。カナダ代表。
「腕を伸ばして持ったバスケットボール」
──月の裏側から地球を見ると、
月はそれくらいの大きさに見えるという。
2026年4月7日、人類は宇宙の新しい地平線に立った。
次は月面着陸 — アルテミスⅣ(2028年予定)。
日本人宇宙飛行士の月面着陸も視野に。

