最近、ホームページからダウンロードして利用していただく教材をいろいろ作っていることもあり、皆様ご家庭のPC環境をうかがうことが多くなりました。

普段の生活では、タブレットやスマホで事足りるというご家庭も多いかと思います。つまり、お買い物をしたり、何か情報を得たりするだけならということです。

しかしながら、『最難関』と呼ばれる学校を目指す、もしくは『海外大学』や『海外で活躍する人材になってほしい』と願うならば、ぜひご家庭のPC環境を整えてください。

PCはデスクトップでもノートでも構いません。お子さんには、時々キーボードで入力させてあげてください。

プリンターはぜひ複合機を。ソート機能のあるものがいいです。

と、言いますのも、まずお子さんが5,6年になると塾の課題でコピー機やスキャンが必要になることが多くなります。お子様が苦手とする問題ばかりを集めた、オリジナル難問集を作って苦手を得意にする方法など。切り貼りしてコンビニでコピーでもいいのですが、家に複合機があると時間がぐんと短縮できますし、パソコン上の操作をすれば、問題の順番を入れ替えたり追加削除も楽にできます。それに、スマホサイトでは入れていない情報を、パソコン画面でご覧になる場合は見ることができるように、ホームページを作っているところが実はたくさんあるのです。

また、経験上ですのですべての先生がそうだとは言いませんが、中学に入り英語ネイティブの先生の授業で課題提出は米国のサイトを指定され、そこにやり終えた課題をアップロードしてください。というのがいきなりあり驚きました。

ほかの課題提出や、生徒主体で行われる学校行事の資料なども、手書きではなく文章をパソコンで打ち、図や写真なども張り付けた上で、自宅のプリンターでプリントアウトして提出というのはもう日常茶飯事です。パブリックスピーチなども学校で行いますが、その原稿も手書きは許されず、PCで打ち込んで提出です。

 

それから、知り合いの息子さんで、イエール大学に進学した子がいるのですが、そのお子さんは夏にグーグル、ツイッター、アマゾンなどでアルバイト(実質、試用期間)をして、卒業後ツイッター米国本社に勤めています。その彼から聞いた話によると、採用の決め手はキーボードの打ち込みができたからということです。もちろん能力的には申し分なくあくまで「決めて」ですが、同じ時期にアルバイトしていた仲間は、タブレットばかり使っていてキーボードが得意ではなかったとのことです。

コンピュータを使うだけなら、スマホ・タブレットでもいいのでしょうが、何かを提供する側となると今後もキーボードが打てないとお話になりません。(キーボードなしでプログラミングの授業なんて、お遊びでしかないのがこういうことでお解りになると思います)

塾時代、中高一貫校・大学・大学院、そして就職してからもPC操作が欠かせませんので、お子様が幼いうちから環境を整えられることをお勧めします。

 

ちなみに、我が家では、子どもが0歳児で腹ばいができるようになったころ、パソコンにつないでいないキーボードを枕元に置いて、子どもがカチャカチャとキーボードをたたいて遊べるようにしていました。いわゆるガラガラの代わりです。子どもはさわると鳴る音を聞いて、キャッキャと喜んでいました。小さいお子さんには、パソコンの画面はあまりよくありませんが、コンピュータに親しめるような仕掛けは工夫次第で何とでもできます。

目指させたい職業の様子をイメージしてください。コンピュータと無縁の職業はありますか?

医療関係、裁判所、研究所、会社運営やショップ経営・農業酪農、芸術家など多くの職業でコンピュータが欠かせません。

AI時代、デジタルネイティブとして、使われるのではなくそれを【使いこなす人材】としてたくましく成長していってほしいと願っています。