以前、パズルクラブのグループレッスンではお互いに「教えあう時間をとることがある」と、書きました。

教えあうのは、学習で高めた自分の能力を、自分のためだけでなく、他人のためや社会のために使えるんだよ、ということを伝える私からの言外のメッセージです。

ではなぜ他人のためや社会のために自分の能力を使うのでしょうか?

大人の方ならわかると思いますが、子どもたちの中には、「そんな事したら損やん」と、思っている子もいるようです。

主にプライムの授業で、解けていない子がいると「☆☆君に教えてもらう?」と、聞きます。できていない子は出来る子をリスペクトしているので「うん」とうなずくことが多いので、次に解けている子に「○○君に教えてあげてくれる?」と、言うと最初は「えっ!」という顔をしたり「僕が全部解けてから」と他人のことを後回しにしたりします。そこを、私からも頼んで教えてもらいます。教え方がおかしかったり、解けるけれどもっと良い方法がある場合は、私からもアドバイスをいれます。すると、今度はその問題を二人で話し合いながら解いていくこともあります。

このスタイルが定着してくると、できる子は「僕の役割」と認識していったり、今まで教えてもらう側の子が「教える側になりたい」と自ら頑張るようになっていきます。

もちろん、解けていない子が「もう少し自分で考える」と、いった場合はクラスメイトにお願いせず時間を与えます。

授業をする側からすると、とても手間が要ります。塾のように、前で解き方を教えて一斉に「はい、解いてみて」と、やる方が相当楽です。

なのに、なぜこんなことをしているのか。

ちょっと話が飛びますが、縄文時代から弥生時代、戦国時代までは、「力のある人が有利」でした。
その後は、「家柄の時代」続いて「学歴の時代」「資金力の時代」
そして今世紀に入ってからはどんどん「人柄の時代」へ移行しています。

そう、21世紀がAIによって社会が回っていくと、力仕事はロボットやマシーンが大半を担い人間は自分を維持させる健康体力重視、家柄は飾りになっていき、論文はAIを活用して書いていくような時代に移行しています。
ですから、人として一番重要なことがらは「人柄の良い人」「好かれる人」「親切な人」「協力できる人」が、幸せになっていくのではないかなあと私は思っています。そういう人のところに、人も物も資金も称号も、そして何よりも重要な情報が集まっていきます。

私は、パズルクラブに来てくれている子どもたちと保護者様全員に幸せになってもらいたいと心から思っています。

生徒は、勉強ができるだけではなく、人から頼りにされたり、その子がいるだけで場が和んだり安心できたり…という人に成長してもらいたい。

何度もここにかいていますので見飽きた方もいるかもしれませんが

「知力」

「体力」(健康体力)

「精神力」

「協調性」

この4つをバランスよく身に付けることが、幸せに続く道だと信じています。