3、集中力の高さ

――脳の神経受容体と父親の遺伝子

何かに夢中になると、周りが見えなくなるほど集中できる人がいます。

この「没頭できる力」は、どこから来るのでしょうか。

集中力の高さは、脳の中の
ドーパミン受容体の働きによって大きく左右されます。

特に「DRD4」や「DRD2」と呼ばれるドーパミン受容体遺伝子は、
注意や集中に深く関わっており、
遺伝の影響がほぼ100%
に近いとされています。

そして、これらの遺伝子の発現パターンには、
父親の遺伝子が強く関わっている
ことが分かっています。

遺伝子には「インプリンティング(刷り込み)」という現象があり、
同じ遺伝子でも
父親から来たものか・母親から来たものかで
発現の強さが異なる場合があります。

脳の前頭前皮質(集中・判断を担う部位)における
ドーパミン系の形成には、
父親由来の遺伝子が優位に働くことが示されています。

(Tunbridge et al., 2006, PNAS)

「あの子、お父さんみたいに何かに夢中になると止まらないね」
そういった気質は、遺伝的なものかもしれません。