世界の最前線で量子コンピュータを研究する若き研究者
― 松本雄太さんのインタビューから考える「学び続ける力」―
教室のBVTインストラクター・松本先生のご子息、松本雄太さんが、量子コンピュータ研究の世界最前線で素晴らしい活躍をされています。
現在、オランダのデルフト工科大学で量子コンピュータの研究に取り組んでいらっしゃいます。
そして驚くのが、その研究実績です。
2025年だけでも『Nature Nanotechnology』『Nature Communications』に論文が掲載。
『Nature Nanotechnology』では共同筆頭著者として名を連ねています。
世界トップレベルの研究環境の中で、日本の若い研究者が次世代のコンピュータ技術に挑戦していることを、とても誇らしく感じます。
今回、一般社団法人 量子フォーラムに掲載された松本さんのインタビューを拝読しました。
研究されているのは、シリコン半導体の中で電子の「スピン」を量子ビットとして利用し、それを移動させる「シャトリング技術」です。
将来、量子コンピュータをさらに大規模化していくためには、多数の量子ビットをどのようにつなぎ、高い精度を保ちながら動かしていくかが重要な課題になります。
松本さんは、まさにその最先端のテーマに取り組んでいらっしゃいます。
私自身も、合気の師である物理学者・保江邦夫先生から量子についてお話を伺うことがありますが、松本さんの研究内容になると、理解するだけでもなかなか大変です。
けれども、インタビューを読んで私が最も心を動かされたのは、研究内容の難しさや華々しい実績だけではありませんでした。
松本さんが語られていた、
「自分が面白いと思うことを追究すること」
そして、
「うまくいかないときに、自分で考え、問題を解決していくこと」
です。
これは、私たちが日々の教室で子どもたちに身につけてほしいと考えている力そのものでもあります。
子どもたちの学びは、正解を早く出すことだけが目的ではありません。
「なぜだろう?」
「もっと知りたい」
「別のやり方はないかな?」
「どうすればできるようになるだろう?」
そんな問いを持ち、自分で試し、失敗し、考え直し、もう一度挑戦する。
その積み重ねが、やがて本当の「探究する力」につながっていきます。
幼児期や小学生の頃の「面白い!」という小さな好奇心が、その先でどこまで大きな世界へつながっていくのか。
松本雄太さんの姿を拝見していると、その可能性をあらためて感じます。
現在、松本さんが目指されているのは、100量子ビットを高い接続性と忠実度で実現することだそうです。
量子コンピュータが今後どのように発展し、私たちの社会を変えていくのか。
そして、松本雄太さんがその未来をどのように切り拓いていかれるのか。
これからのご活躍を、心から楽しみにしています。
教室でも、子どもたち一人ひとりの
「なぜ?」
「やってみたい!」
「もっと知りたい!」
という気持ちを大切にしながら、未来につながる学びを育てていきたいと思います。
【ご紹介したインタビュー】
「シャトリング技術で加速する集積化と次世代量子コンピュータの最前線」
一般社団法人 量子フォーラム

